胸膜中皮腫のTNM分類第9版の運用に関するお願い

「中皮腫取扱い規約第2版」が2025年2月20日に出版されました。その中でびまん性胸膜中皮腫のAJCC-TNM分類第9版を解説しています。

 つきましては、2025年1月1日より第9版TNM分類をもとにデータ整理や症例登録をお願いします。


変更の要点は以下の通りです。

(1)葉間胸膜が他の胸膜とは別に扱われる。

(2)cT因子のみに、以下の大幅な改訂がなされた。
  (ア)Pleural thickness (胸膜厚)が初めて採用された。
  (イ)第8版でT2とされていた非貫通性横隔膜浸潤および肺実質浸潤、
     T3とされていたendothoracic fascia (胸内筋膜)浸潤、
     非貫通性浸潤はcT規定因子から除外された。

(3)pT因子は、葉間胸膜浸潤をT2とすること以外に変更はなかった。
   したがって、cT因子とpT因子では内容が異なることになった。

(4)NおよびM因子について変更はなかった。

(5)病期分類が変更された。


詳細につきましては、中皮腫瘍取扱い規約第2版(金原出版 ISBN 978-4-307-20480-4)をご参照ください。

https://www.kanehara-shuppan.co.jp/books/detail.html?isbn=9784307204804


2025年3月

日本石綿・中皮腫学会

日本肺癌学会

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