第4回日本石綿・中皮腫学会学術集会を終えて 

第4回日本石綿・中皮腫学会学術集会会長 

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 臨床腫瘍学分野 芦澤 和人

2023年9月2日、3日の2日間、第4回日本石綿・中皮腫学会学術集会を開催致しました。2023年5月8日から、新型コロナウイルス感染の感染症法上の位置付けが「5類」に移行しましたので、長崎駅に隣接した出島メッセでの現地開催と致しました。個人的には、2011年10月に、第18回石綿・中皮腫研究会を長崎市で開催させて頂きましたので、12年ぶりの長崎市での開催となりました。

土日にもかかわらず沢山の方々にご参加頂きました。一般演題以外は、主に理事会の先生方のご意見を取り入れさせて頂きました。薬物療法や手術療法、病理診断に加えて、教育講演では画像診断に焦点をあてさせて頂きました。最終的に、特別講演1、特別企画1,教育講演2,シンポジウム1,ワークショップ1の13演題および一般演題38演題の計52演題のご発表を頂きました。かなりタイトなスケジュールとなりましたが、活発な議論も行われ、大変充実したプログラムのもとに盛会に終わることができたと思っております。これもご参加頂きました皆様のご協力の賜物であり、この場をお借りしてお礼申し上げます。

2日目日曜日の午後には、患者さんやご家族、一般の方を対象とした市民公開講座を開催致しました。石綿関連疾患に関する補償制度、中皮腫の薬物療法、手術療法、患者会からのご意見の4演題の発表がなされ、多くの情報が提供されました。

来年度は、岡山労災病院腫瘍内科の藤本伸一先生の大会長のもと、2024年9月27日、28日の2日間、岡山市で開催予定と聞いております。ぜひ、皆様と岡山の地でお目にかかれますことを楽しみにしております。


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